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カウントstart 2007.2.25
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実習やボランティアを通して、社会福祉サービスを必要としている方々には、思うように発揮できていない力があり、さらにこの力は、ケース(個々)に合った方法を取り入れていくことで、その効果が期待できると感じてきました!!

当事者が自身で課題に対処する力を獲得するために、潜在している力を引き出し、おかれている社会システムから緩和されていくことを目的として、近年、エンパワメントという言葉が注目されています。

〈エンパワメントの考えが登場した背景〉
1960年代当時のアメリカでは、黒人というだけで差別を受け、それが続いたことで本来の自分の力を信じることができなくなり、無力の状態に陥った人たちが顕著でした。こうしたなかで、B.ソロモンは、著書『黒人のエンパワメント~抑圧されている地域社会におけるソーシャルワーク~』において、彼らが本来の力を取り戻し、価値のある存在として、地域に受け入れられるような関わりが必要であるとの見解を示しました。これが、ソーシャルワーク(社会福祉援助技術)の領域に導入された、エンパワメント概念のはじまりです。ソロモンは、偏見という抑圧的な環境によって起こる、当事者のパワーの欠如に着目したのです。
また、J.ポール、D.ステドマン、G.ネウフェルドらは、社会福祉のサービス利用者が背負う否定的イメージの要因を、次のように説明しています。
社会福祉のニーズを抱えている人たちは、援助を受けなければ生活ができないという見方によって、劣っている、役に立たないといったレッテルが貼られてしまいます。そして、レッテル通りの役割が期待され、それがプレッシャーとなっていきます。また、当事者への社会的理解や、支援システムが十分に整っていないために、彼らは社会の一員としての活動に参加できず、自己をプラスの価値がある存在として捉えられなくなっていきます。自信をなくし、うまくできないことばかりが増えていくと、社会から切り離された生活を強いられることになります。管理された場所では、個別性が無視され、やがては、それに対抗する力をも、失ってしまいます。彼らは、社会が抱いている誤ったイメージを受け入れ、それを払拭することをあきらめてしまうのです。よって、この自己価値剥奪の過程を断つことが、エンパワメントにつながるステップであるとしています。

人には、どんな状況にあってもそこから脱却し、変わりたい方向に向かえる力があり、周囲には、その力を獲得できるようにサポートしていく力があります。当事者の力に、共に生きる地域の方々の思いやりが加わることによって、その力は、温かさを増しながら、どんどん発揮されていくものだと思われます

自分は意識していないつもりのことであっても、周囲が気にしていることによって気にしてしまい、それが、劣等感や疎外感になっていくこともあります。反面、自分が考えているほど、相手が気にしていないこともあります。
自己を肯定し、生活の質を高めていける感覚を身に付け、それに向かえる開放感を覚えていくという、エンパワメントを引き出せる(引き出す)コミュニケーション。これはきっと、社会福祉サービス利用当事者、非当事者問わずに、人々の関係形成をよりよいものにしてくれるヒントになるのではないでしょうか??
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