2006.01.11
「光とともに・・・」の名場面☆
ゼミでは、『光とともに・・・(全11話)』という自閉症の光君が主人公のテレビドラマのDVDをずっとみてきました。これは、「自閉症」がどういった発達障がいであるかを理解する上で、大変参考になるのではないでしょうか。そのなかで心に残った場面をいくつか載せてみたいと思います
光君が「自閉症」という診断を受けたとき、里緒先生がお母さんにしてくれた自閉症の説明
「1943年、アメリカの精神科医レオ・カナー教授が最初に報告したもので、現在では、生まれつき脳機能に何らかの問題があって1000人に2〜3人の割合で起こるといわれている発達障害です。その原因や治療法はまだ完全には解明されてません。ただし、育て方や親子関係に何らかの問題があって起こるものではないってことははっきりしてます」「子どもは誰でも必ず成長する力を持ってます。自閉症は母親のせいじゃありません。あなたのせいじゃありませんよ」 “自閉症は母親のせい”と言われ、苦しんでいたお母さんを救ってくれた言葉だね☆
倉庫でケガをした光君が病院に担ぎ込まれ、医療従事者でありながら敬遠した態度で手当をする医師たちに
里緒先生が、「自閉症は生涯にわたって続く、原因不明の生まれつきの発達障害なんです。親の育て方やしつけのせいでなるものじゃありません。誤解しないでください。はじめての場所に強い恐怖を感じて嫌がったのも自閉症の特徴の一つで、光君がわがままだからではありません」と。そこに光君のお父さんがきて、「子どもが自閉症ですみません」と謝る。
里緒先生からお母さんへ、「こんな時になんですが、私は独身です。私は30過ぎていまなお結婚していない、いやできずにいる独身女性です。恋人もいなくて、好きな人もいなくて。30過ぎて以降、誕生日には一人でケーキを買って一人でロウソクを消して祝い続け、今度の誕生日が来るとロウソクの数が全部で34本。ケーキの上は火事になりそうなくらいロウソクでいっぱいで、そんなケーキなんだかロウソクなんだか、なんだかわけのわからないバースディケーキを前にしなければならない私のような独身女性、どう思われますか?」「私は独身ですみませんと、謝ることはしたくありません。人には人それぞれの人生があります。自閉症で謝ることはありません」 “自閉症で・・・”と、こう謝ることは、自閉症という障がいを悪いもの、良くないものと認めてしまうことになる。障がいを含めて、光君というかけがえのない存在があるんだよね。
光君のお母さんが、交流学級の1年1組のみんなに話した光君のこと
「光はみんなと同じようにこの世に生まれてきました。みんなと同じようにお父さんやお母さんに愛されて、みんなと同じように元気に育ちました。みんなとはちょっと違ったところがあるかもしれないけれど、光はいろんなことを思ったりいろんなことを感じたりする心を持ってます」 決して感性に障がいがあるわけじゃないんだよね。
運動会の準備での、桜先生の言葉
「光君の生きやすい環境っていうのは、他の生徒たちにとってもプラスにこそなる、決してマイナスになることはありません」 わたしたちの生活にも構造化のアイディアがあふれていて、信号や標識、ゴミの分別など自然のなかに溶け込んでいるから気づきにくいけれど、これを意識したとき、光君が地域で一緒に生きている同じ一人の人間だということが実感できるよね
光君のものまねをする麻由子ちゃんに、泣きながら桜先生が伝えた言葉
「今度光君のものまねをするとき考えてみてもくれるかな、光君のお母さんとか里緒先生の気持ち。“光行きます”そんなふうに光君のまねをするとき思い出してくれるかな、光君の言葉にはたくさんのみんなの一生懸命がつまってるってこと」 “一生懸命”の裏にある重さは想像以上なんだよね。
一人登校の途中、旅館の庭に入ってしまった光君をお母さんと里緒先生が迎えに行ったとき
里緒先生の、「子どもが育つためには家族、学校、そして地域の人たち、このあったかい3点セットが必要なんです」という言葉。これにおかみさんが、「いちいち頭を下げなくてもすむ日が来るといいわね。光君みたいな子がいて当たり前、そういう社会になるといいですね」と言ってくれました。 原作者、戸部けいこさんの次男の同級生に自閉症の子がいて、そのお母さんからの「自閉症を誤解している人が世間では多いから、その誤解を解いて」という願いも、『光とともに・・・』には込められているということです。
人が共に生きる上で大切なことを学べる、深く考えさせられる、そんなテレビドラマだったと思います。原作となったマンガのほうも、場面が丁寧に描かれていて、かなりおすすめです!!

光君が「自閉症」という診断を受けたとき、里緒先生がお母さんにしてくれた自閉症の説明「1943年、アメリカの精神科医レオ・カナー教授が最初に報告したもので、現在では、生まれつき脳機能に何らかの問題があって1000人に2〜3人の割合で起こるといわれている発達障害です。その原因や治療法はまだ完全には解明されてません。ただし、育て方や親子関係に何らかの問題があって起こるものではないってことははっきりしてます」「子どもは誰でも必ず成長する力を持ってます。自閉症は母親のせいじゃありません。あなたのせいじゃありませんよ」 “自閉症は母親のせい”と言われ、苦しんでいたお母さんを救ってくれた言葉だね☆
倉庫でケガをした光君が病院に担ぎ込まれ、医療従事者でありながら敬遠した態度で手当をする医師たちに里緒先生が、「自閉症は生涯にわたって続く、原因不明の生まれつきの発達障害なんです。親の育て方やしつけのせいでなるものじゃありません。誤解しないでください。はじめての場所に強い恐怖を感じて嫌がったのも自閉症の特徴の一つで、光君がわがままだからではありません」と。そこに光君のお父さんがきて、「子どもが自閉症ですみません」と謝る。
里緒先生からお母さんへ、「こんな時になんですが、私は独身です。私は30過ぎていまなお結婚していない、いやできずにいる独身女性です。恋人もいなくて、好きな人もいなくて。30過ぎて以降、誕生日には一人でケーキを買って一人でロウソクを消して祝い続け、今度の誕生日が来るとロウソクの数が全部で34本。ケーキの上は火事になりそうなくらいロウソクでいっぱいで、そんなケーキなんだかロウソクなんだか、なんだかわけのわからないバースディケーキを前にしなければならない私のような独身女性、どう思われますか?」「私は独身ですみませんと、謝ることはしたくありません。人には人それぞれの人生があります。自閉症で謝ることはありません」 “自閉症で・・・”と、こう謝ることは、自閉症という障がいを悪いもの、良くないものと認めてしまうことになる。障がいを含めて、光君というかけがえのない存在があるんだよね。
光君のお母さんが、交流学級の1年1組のみんなに話した光君のこと「光はみんなと同じようにこの世に生まれてきました。みんなと同じようにお父さんやお母さんに愛されて、みんなと同じように元気に育ちました。みんなとはちょっと違ったところがあるかもしれないけれど、光はいろんなことを思ったりいろんなことを感じたりする心を持ってます」 決して感性に障がいがあるわけじゃないんだよね。
運動会の準備での、桜先生の言葉「光君の生きやすい環境っていうのは、他の生徒たちにとってもプラスにこそなる、決してマイナスになることはありません」 わたしたちの生活にも構造化のアイディアがあふれていて、信号や標識、ゴミの分別など自然のなかに溶け込んでいるから気づきにくいけれど、これを意識したとき、光君が地域で一緒に生きている同じ一人の人間だということが実感できるよね

光君のものまねをする麻由子ちゃんに、泣きながら桜先生が伝えた言葉「今度光君のものまねをするとき考えてみてもくれるかな、光君のお母さんとか里緒先生の気持ち。“光行きます”そんなふうに光君のまねをするとき思い出してくれるかな、光君の言葉にはたくさんのみんなの一生懸命がつまってるってこと」 “一生懸命”の裏にある重さは想像以上なんだよね。
一人登校の途中、旅館の庭に入ってしまった光君をお母さんと里緒先生が迎えに行ったとき里緒先生の、「子どもが育つためには家族、学校、そして地域の人たち、このあったかい3点セットが必要なんです」という言葉。これにおかみさんが、「いちいち頭を下げなくてもすむ日が来るといいわね。光君みたいな子がいて当たり前、そういう社会になるといいですね」と言ってくれました。 原作者、戸部けいこさんの次男の同級生に自閉症の子がいて、そのお母さんからの「自閉症を誤解している人が世間では多いから、その誤解を解いて」という願いも、『光とともに・・・』には込められているということです。
人が共に生きる上で大切なことを学べる、深く考えさせられる、そんなテレビドラマだったと思います。原作となったマンガのほうも、場面が丁寧に描かれていて、かなりおすすめです!!
2005.05.12
機会と可能性
ゼミで映画『able/エイブル』をみました。知的障がいのある日本の少年2人が、アメリカのホストファミリーのもとで数ヶ月間暮らし、周囲の人々との絆を深めていく・・・“人間の可能性”について、大変考えさせられる物語です。
不安や戸惑いではなく、心のつながりを作っていこうとする。構えたことは要らない、彼らをそのまま受け入れること。涙もあるけれど障がいがあることを忘れるくらい、一緒にいることが自然になっていく、そんな過程がableにはありました。
『障害者はできないのではない。社会が彼らをできないと思って、できなくさせているのだ。』
これは、スペシャルオリンピックスの創始者、ユニス・ケネディ・シュライバーの言葉です。
“機会によって、可能性はどんどん広がっていく” そう実感する映画でした。
不安や戸惑いではなく、心のつながりを作っていこうとする。構えたことは要らない、彼らをそのまま受け入れること。涙もあるけれど障がいがあることを忘れるくらい、一緒にいることが自然になっていく、そんな過程がableにはありました。
『障害者はできないのではない。社会が彼らをできないと思って、できなくさせているのだ。』
これは、スペシャルオリンピックスの創始者、ユニス・ケネディ・シュライバーの言葉です。
“機会によって、可能性はどんどん広がっていく” そう実感する映画でした。
2005.02.15
大切な贈りもの
『あなたからのたくさんのおくりもの。私のこころの中で、あの日のまま、きらきら光っています。』
最近、本屋さんで見つけて買った本です。日々の出来事のなかでのいろんな気持ちを、時間がかかっても受け入れて大切にしていきたいというのは、ずっと前から感じていました。
ページを作ってもうすぐ3ヶ月。本のなかにある言葉なのですが、『大切な場面、素敵な出来事、胸の中にあつめながら、いっしょに歩いていく。』そんなページでありたいと、心から思っています。
引用文献 竹本聖著『あなたからのおくりもの』(リヨン社,2002年)。
最近、本屋さんで見つけて買った本です。日々の出来事のなかでのいろんな気持ちを、時間がかかっても受け入れて大切にしていきたいというのは、ずっと前から感じていました。
ページを作ってもうすぐ3ヶ月。本のなかにある言葉なのですが、『大切な場面、素敵な出来事、胸の中にあつめながら、いっしょに歩いていく。』そんなページでありたいと、心から思っています。
引用文献 竹本聖著『あなたからのおくりもの』(リヨン社,2002年)。
2005.02.14
心地よいケアとは
『障害が重くなればなるほど、“ケアを受けるプロ”なのである。』
『自分でお尻を拭けないことは恥ずかしいことではない。できないことこそ“万歳”なのである。すべての障害者はケアの教師になれるのだから。』
中学1年のときに買ったので、始めは内容を飲み込むことが大変だったのですが、だからこそ、著者が本の中で何を伝えたいのかわかるまで何度も読みたいと思いました。当事者の心の気持ちが赤裸々に描かれていて、当事者の気持ちは当事者が一番わかるんだなぁと感じました。
上に記したフレーズは、特に心に残っているものです。本の中で、『互いに心を聞きあうことから始めることが、心地よいケアを受けるための第一歩なのだから。』と著者が述べられているように、相手の視線に立つ大切さと難しさを考えさせられる一冊です。
引用文献
小山内美智子著『あなたは私の手になれますか』(中央法規,1997年)。
『自分でお尻を拭けないことは恥ずかしいことではない。できないことこそ“万歳”なのである。すべての障害者はケアの教師になれるのだから。』
中学1年のときに買ったので、始めは内容を飲み込むことが大変だったのですが、だからこそ、著者が本の中で何を伝えたいのかわかるまで何度も読みたいと思いました。当事者の心の気持ちが赤裸々に描かれていて、当事者の気持ちは当事者が一番わかるんだなぁと感じました。
上に記したフレーズは、特に心に残っているものです。本の中で、『互いに心を聞きあうことから始めることが、心地よいケアを受けるための第一歩なのだから。』と著者が述べられているように、相手の視線に立つ大切さと難しさを考えさせられる一冊です。
引用文献
小山内美智子著『あなたは私の手になれますか』(中央法規,1997年)。
2004.12.28
「おめでとう」と言ってほしい
『「おめでとう」と言ってほしい。普通の出産と同じように。
一番大切なのは、一つの命が誕生したというすばらしいことです。そのすばらしいことが、障害をもっているということで置きざりにされては悲しすぎます。』
引用文献
野辺明子・加部一彦・横尾京子編『障害をもつ子を産むということ 19人の体験』(中央法規,1995年)112頁。
この文章を読んだとき、すごく共感したことを覚えています。医療関係者をはじめとして、周りの方の配慮一つで、障がいを知ったときの親の動揺や不安は違ってくると思います。また、命の価値は、病気や障がいで左右されるものではないし、されてはならないと思います。このことだけは、家族や友達や周囲の方、そして本人が病気を受け入れられずにいるときも、心にいれておくべき気持ちなのだと思います。
一番大切なのは、一つの命が誕生したというすばらしいことです。そのすばらしいことが、障害をもっているということで置きざりにされては悲しすぎます。』
引用文献
野辺明子・加部一彦・横尾京子編『障害をもつ子を産むということ 19人の体験』(中央法規,1995年)112頁。
この文章を読んだとき、すごく共感したことを覚えています。医療関係者をはじめとして、周りの方の配慮一つで、障がいを知ったときの親の動揺や不安は違ってくると思います。また、命の価値は、病気や障がいで左右されるものではないし、されてはならないと思います。このことだけは、家族や友達や周囲の方、そして本人が病気を受け入れられずにいるときも、心にいれておくべき気持ちなのだと思います。
